○水痘(みずぼうそう)とは?
水痘帯状疱疹ウィルスの初感染が原因で起こります。感染性の非常に強い病気です。
最初は数個の発疹ができるだけですが、そのあと数時間で全身に赤い発疹が現れ、すぐにエンドウ大の水ぶくれになります。水ぶくれは数日でかさぶたとなりますが、次々と新しく発疹ができるので、新旧様々な発疹が混ざって見られるのが特徴です。発疹は胸のあたりや顔に多く見られますが、頭髪部や外陰部、口の中の粘膜など全身のいたるところに見られます。
発疹の数が少なく軽症な場合は、熱も38~9度くらいで3~4日で解熱しますが、重症の場合は39度台の熱が1週間ほど続く場合もあります。水ぶくれが乾燥しかさぶたになってから2週間くらいでかさぶたは取れます。すこし痕になることもあります。
○水痘(みずぼうそう)の治療法は?
原因となるウィルスの増殖を抑える治療と、発熱・かゆみなどの症状をやわらげる治療があります。水疱瘡は軽いものから重いものまであり、患者さんによって様々な症状が現れるので、医師の判断のもとに症状に合わせた治療を受けましょう。
○水痘(水疱瘡)の日常生活の注意点は?
○全身症状が軽くても発疹がすべてかさぶたになるまでは安静に。化膿することがあるのでなるべくかかないように(かいてしまうときは飲み薬と塗り薬で治療します)。
○脱水にならないように水分を多めに取りましょう。高熱、倦怠感があるときはすぐに医師に相談しましょう。
○感染力が非常に強いため、まだかかっていない人には近づかないようにしましょう。
○熱があるとき、新しい水ぶくれが増えているときは入浴を控えてください。
○学校保健安全法で、「すべての発疹がかさぶたになるまで」登校を停止するよう決まっています。
○感染者と濃厚接触した場合でも、接触から72時間以内であれば水痘ワクチンを接種することで発症を阻止できるといわれています。また、抗ウィルス薬の予防的内服をすることでより軽症化が期待できます。