足白癬(みずむし)

足白癬(みずむし)は白癬菌というカビの一種が皮膚の一番外側の角質層にすみつくことによって起こる病気です。薬の外用が重要ですが、日常生活で次のような点に注意して完治、再発防止を目指しましょう。

○正しい薬の使い方
1.適量を必要回数だけ塗る
薬は患部より広めに薄く塗りこみ、塗布回数も医師の指示通りに塗りましょう。一度に多量に塗ったり、塗布回数を無駄に多くしても意味がなくかえってカブレの原因になることがあるので、注意しましょう。
2.症状がなくなってからさらに一ヶ月塗る
薬を使い始めると、症状が収まって一見治ったように見えます。しかし、角質層の奥にいる白癬菌が全て死んだわけではないのでここで治療をやめると必ず再発します。
足の裏の角質層が新陳代謝で完全に新しくなるのに約3ヶ月かかるといわれています。症状がなくなってからも、さらに一ヶ月は薬を塗り続け完全に白癬菌を追い払うことが必要です。
3.風呂上がりに塗るのが効果的
風呂上がりや足を洗ったあとは皮膚の角質層がふやけており、薬がしみこみやすく効果的です。
• 足を指の間までフットブラシなどで念入りに洗い、洗ったあとは乾燥させましょう。
• お風呂上りなど、爪が柔らかい時にやすりやニッパーで厚くなった部分を削ってみましょう
• バスマットやスリッパの共用は避けましょう。
• 床、畳、じゅうたんはこまめに掃除しましょう。
• 靴はできれば三足ほど用意し、毎日はきかえるようにしましょう。
4.薬が強くしみたり、痛みや腫れがひどいときはすぐに医師に相談しましょう。
薬が強くしみたり、痛みや腫れ、分泌物が多いときはカブレや細菌感染を合併している可能性があります。こういうときはまず湿疹の治療をしてから水虫の治療に取り掛からなければいけません。いずれにしても自分で判断せず、すぐに医師に相談してください。

○清潔・乾燥-足のケアと靴・靴下
足は石けんで毎日洗う
指の股までよく泡立てた石けんで使い古しの歯ブラシなどを使ってやさしく洗いましょう。

靴を乾燥させる
靴は通気性のよいものを選び、はいている時間をなるべく短くするように心がけましょう。使用後の靴はよく乾燥させましょう。

足の乾燥を心がける
白癬菌はカビのため、高温多湿を好みます。ぬれたり汗をかいたりしたらよく乾かすことが大切です。

靴下を毎日取り替える。
靴下は通気性のよい木綿製のものを履き、毎日取り替えましょう。

○再感染の防止
●掃除をしっかりしましょう
水虫が長年治らないという人の中には、実は治癒と再発を繰り返している場合がかなりあります。白癬菌は、水虫の足から剥がれ落ちたかさかさ(鱗屑)の中で数ヶ月も生き続けることができます。せっかく治っても自分の落とした白癬菌を踏んでしまい、再感染してしまいます。さらに家族にうつしてしまうこともあります。畳やじゅうたん、マットなどはよく掃除し乾燥させておきましょう。

●こういう方は注意しましょう
以下のような条件にあてはまる方は、水虫にかかりやすく、また治りにくい足のタイプです。
フットケアを念入りに行いましょう。
・足の指をあまり動かせない
・足全体がズングリ丸い
・指と指の隙間がない
・指先が太くて短い
・外反母趾である     など